【事例から学ぶ】社員の声が継続的な興味と共感を生んでいます
社内報を発行したいけど迷っている、発行しているがあまりうまくいっていないなどのお悩みをお持ちの方の参考になればと思い、今回は弊社が担当させていただいているA社様の社内報が社員間にもたらす効果と社内向けだけではない活用法を紹介させていただきます。
社内報発行の経緯と目的
弊社が社内報作りを担当させていただているA社様、2年前に発行することが決まり、その後継続して取り組んでおられます。
社内報を発行したいという社長発信のプロジェクトとしてスタートしました。
その後、各事業所・グループ会社から選抜された社員20名ほどで社内報チームを結成し、企画立案や取材や原稿・写真撮影の手配などを行い制作に関わっています。
A社様の場合、事業規模が拡大し社員数も増えたのを機に部署間の理解度を上げる・社員間や営業所同士のコミュニケーション改善を目的とし社内報作りを開始されました。
年4回 各号ごとの企画内容により12ページ、16ページ、20ページなどページ数を変え、中綴じ冊子として印刷したものを配布しています。
当社に問い合わせ頂いた経緯と決め手
創刊時に担当していた制作会社から切り替えを検討されておりました。
切り替えを意識した背景に
・校正指示が訂正されていない事が多々あった
・社内で用意した文章を読みやすくして欲しかったが具体的に指示しないと対応してもらえなかった
・コミュニケーションが取りにくく意見も提案も少なかった
などがありいくつかの社内報制作会社へ問合せをしておられました。
候補となった複数の制作会社の中から、当社のデザイン事例が希望する誌面のイメージに近く、営業・デザイナー・ライター・カメラマンからなる制作チームの柔軟に対応できる体制も要望をリクエストしやすそうとのことでご依頼いただけることになりました。
その際に社内報に追加の役割として
〈若手社員の離職率を抑える〉
〈若手同士が繋がりやすい土壌作り〉
が掲げられました。
「社員の声が社内報にいい循環を与えています」
社内報発行後、担当のBさんのもとにいろんな感想が届いたそうです。
「思っていたものと違って読みやすい」
「家に持ち帰って家族に見てもらった」
「〇〇営業所の方、メールしかしてなかったけど顔がわかってやり取りしやすくなった」
などなど。
そして今でも各号発行後にはたくさんの読者(社員)からの声が届きます。
「社内報担当じゃなくても参加できる企画を」
「福利厚生について詳しく知りたい」
などの声をもらい、その声を誌面企画に役立てることで、ネタが尽きることなくいいサイクルとなっています。
社内報には【読者の声】コーナーも設けられており、自分の声が反映された記事を実際に目にすることで、社内報がより自分ごとになるという効果もあり、社員の皆さんを巻き込んで継続されています。
社員の中には「社内報なんて今どき読まれないよ」という声も創刊前にはあったとのことですが今ではそんな声にはびくともしない存在となりました。
社内報の社外向け活用法
①営業向けツールとして使う
そして社内報プロジェクトの発端となった社長からは、いい社内報が出来たから新規のお客様へ営業する際は会社案内などと一緒にお渡しするように、との通達があったとのこと。
営業時に会社案内やサービスを紹介するパンフレットはもちろん必要ですが社内報にしか伝えられないものがあるからです。
それは社風、会社の持つ空気感というんでしょうか。
会社概要や事業・サービスの詳しい説明はパンフレットでもWEBサイトでも行われています。
ただその会社でどんな人がどんな仕事をしているのかまではパンフレットでは伝わらない部分です。
少しでも自社のことを理解・信頼していただく足掛かりとして社内報も外向きの営業ツールの一つとして配布をしていらっしゃいます。
②採用向けツールとして使う
外向けに使うなら営業ツール以外でも役に立つのが社内報です。
社内報は採用にも活用できるツールです。
採用専用サイトには先輩社員のインタビューが必ず掲載されています。
それは入社を希望する新卒・高卒の皆様へ、安心していただく・自分の数年後をイメージしてもらうなどの役割があるからです。
社内報は採用向けに作っているわけではありませんが会社ではどんな人が働いているのか、どんか環境なのか、若い人だけでなく上司になるかもしれない方の顔や声を知ることができます。
営業ツールよりも飾らない普段の会社のイメージを感じることができます。
社内報だからこそ自分が入社した際を想像しやすいのではないでしょうか。
最後に 社内報は社員同士で育てていくもの
社内報は直接利益を生むものではありません。
売り上げがすぐ上がるものでもありません。
いきなり効果が出るものではありません。
社内報発行に反対をする人もいるかもしれません。
しかし社員の皆さんの声を取り入れ、社内報を育てていくことで効果をもたらすツールになることは間違いありません。
社内報を発行しようか迷っている方、目的を持ってぜひ前向きに検討してみませんか。
社内報を発行しているけどうまくいっていない方、まわりの社員の皆さんから感想を聞いてみませんか。
あらたなヒントが必ずあるはずです。
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