社内報は離職率に効果がある!←それって本当?

コラム

「離職対策」という記事をよく見かけますが、その対策の一つに「社内報を使うといい」という提案が出てくるのも見かけます。

果たして本当に社内報は離職率に効果があるのでしょうか?

私も同じような記事の作成を手がけたことがありますが
「社内報で本当に離職率に影響を与えることができるのか」
「社会全体で離職率が高くなっている現状に抗うことができるのか」
など、どこかモヤッとする部分がありました。

そこで、この記事では社内報が離職率に効果があるのか、率直な意見と、社内報制作会社としての経験や知識をふまえて責任をもって追及していこうと思います。

社内報は離職率に効果がない?

結論から言うと社内報自体が離職率に直接与える影響はほとんどありません。

「じゃあほかの記事は嘘を書いていて、社内報は意味がないのか」

と思われた方、ちょっと待ってください!

これはあくまで「社内報自体」が「直接」与える影響があまりないということです。
実は使い方によってはかなり有効的に使用することもできるのです。

つまり「社内報を制作して、社員にうけるコーナーをつくれば離職率を抑えられる」と思ってしまうことは大きな間違いである。ということです。

近年の離職理由で多いものは何?

リクルートホールディングスのリクナビNEXT「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」のランキング上位は以下の通りでした。

1,上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
2,労働時間・環境が不満だった
3,同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
4,給与が低かった
5,仕事内容が面白くなかった

日ごろからこういった感情を抱いてしまっている社員がいて、あなたなら社内報で誰に何を伝えますか?
企業によって離職につながりやすい原因も現場の雰囲気も違いますし、難しいですよね。
しかしここでも先ほども記述した通り社内報だけでどうにかできる問題ではありません

一般的に社内報が離職率に効果があるといわれている3つの理由

一般的に社内報が離職率を抑えるといわれている理由は大きく3つに分かれています。
この3つは間違いなく社内報の効果ですが、方法次第で離職対策の効果はなくなります。

項目ごとに効果を失いがちな例と、効果を持たせる例を紹介します。

コミュニケーションの促進

シンプルに「もっとコミュニケーションをとっていきましょう」、「コミュニケーションは大事です」と言い続けることで意味を成す場合もありますが、社内報で言葉にしたところで響きません。新入社員にとっては上司に話しかけるのも緊張する方もいると思います。

これだけでは、とても効果が得られるとは思いませんね。

⇩ それならば

新入社員の紹介や部署紹介、上司の紹介も大事ですが、上司に対するイメージアンケートなどがあると、よりリアルな意見として上司や先輩のことが分かりやすく、上司もだんだんと部下と関わるうえでの意識が変わっていく可能性まであるかもしれませんね。

モチベーションの向上

社員の業績ランキングや数値、表彰を載せる。もともとモチベーションを持っている方にはこの記事は十分に効果を発揮し、さらにモチベーションが上がるので社内報の一つのコーナーとして優れていると言えるしょう。
しかし今回のテーマは離職対策です。マイナスの感情を抱きがちな方の心には響くのでしょうか?

⇩ それならば

ランキングや数値を載せることだけでなく、数値で見えない努力や日ごろの気遣いなど、細かいことに焦点を当てた記事もプラスであるともっと素敵な記事になりそうですね。

コミュニティー感の醸成

企業のビジョンや価値観を伝えること、方向性や業績を共有し組織の透明性と信頼感の向上を促すことはコミュニティー感を醸成する、社内報においてとても大切な目的ですね。
しかし、ただそれだけを載せていると、とくに若手社員にとっては「自分には関係ない」となり読まれないことも多々あります。

⇩ それならば

社員自身にも簡単なアンケートに答えてもらう等で自分も会社の一員なんだと無意識に認識させることで、興味を持ってもらえる機会を作っていけるといいですね。

 

コミュニケーション&モチベーションUPに関するコーナーの例はこちらに載っています

現実的に離職率を抑える社内報の記事4選

ひとつ前の項目でどんな記事でも、少し踏み込み具体性を持たせて、視点を変える意識をするだけで離職対策にもなることが分かりましたね。

それを踏まえたうえで現実的に離職率を抑える効果のある記事をご覧ください。

福利厚生の記事

マイナスの感情を抱いてしまっている社員に直接効果を与えられる記事は、社員が確実に利用できる福利厚生くらいしか浮かびません。

福利厚生はその場しのぎにしかならなく、同僚との関係や上司との問題など根本的な解決に向かっているとは言えません。

しかし、少なからずモチベーションにプラスの影響を与える要因の一つです。

具体的な先輩の成功例

若手社員の中には、給料が上がるイメージがつかなかったり、成功体験がなくどうすればうまくいくのか想像できない方も少なくないです。そこで効果的なのが先輩の成功例です。

「〇〇さん 営業〇件達成!」などではなく、「5W1H」+先輩の工夫や意識したことなど、もっと具体的な内容で記述されていることで、より自分の身に置き換えて考えさせることが可能です。成功を想像することは間違いなくモチベーションを向上させます。

上司陣の意識改革の記事

離職防止に必要なのはマイナスな感情を抱いている社員に直接伝える社内報の記事ではなく、上司という立場の人たちにこそ社内報を通じて意識の改革をしていくことが大事です。

上記のランキングのうち1,3位に入っているのを見てもわかる通り、会社で働くという中で立ちはだかる大きな壁である人間関係や職場の雰囲気は紛れもなく、上の立場に立つ者の影響が大きいです。

当人たちではなく根本の問題である上司陣の意識改革や部下との接し方を社内報で提示していくのは離職率を抑えることに効果的です。

なにより「部下のために」と思ってもらえてることが分かると嬉しいですよね。

会社として社員のために取り組んでいることの報告

会社の営業方針や理念を伝えることは社内報の役目としてもちろん大切ですが、離職率に関しての話となると効果的なのは、会社が社員のために何を考えていて、社員のためにどう行動に移しているのか社内報に記すことです。

社内報など会社全体規模に見られるものとなると奇麗な言葉だけで物事を伝えようとしがちですが、マイナスの感情を抱いてる人には伝わりづらいかもしれませんね。そこで、実際にどういう動きをとっているか記すことで、その記事を離職を考えている人が読むと少しでもプラスの感情を抱く可能性があります。

これは、ひとつ前の上司の意識改革の記事にも同じことが当てはまりますね。

 

お気づきでしょうか?
ここまでの各項目には読ませたいターゲットが明確に設定されていました。
会社に対しマイナスな感情を抱いてしまっている社員、給料の関係等で将来が不安な若手社員、上司等とターゲットが決まっているからこそ伝えることのできる内容なのです。
▼この記事でターゲットについて詳しく見る

社内報製作・相談ドットコムが選ばれる3つの理由

社内報と離職率についてお話と提案をさせていただきましたが、
「そもそも社内報が読まれないと意味がない」
「離職率を抑えたいけどそういう社員にも読んでもらえる社内報が作れる自信がない」
と、不安になってしまいますよね。

あきらめるのも不安になるのもちょっと待ってください!

そんな時のために我々、社内報製作・相談ドットコムがいます。

PTA広報誌、社内報、広報誌、会報誌など年間500件のお客様の魅力を20年間カタチにしてきました。

洗練されたプロの技術と経験があるからこそ、お客様の要望をよく聞き、より良くなるよう提案もさせていただき、柔軟な対応で社内報制作のお手伝いをさせて頂きます。

社員の心を惹く読みやすい「離職率を抑えられる社内報」を一緒に制作しましょう。

年間500件の社内報、広報誌制作するプロが予算と内容に合わせてご提案

おしゃれな社内報を作ってみたいけど外注する予算なんてないし…

当社では予算と詰め込みたい内容をお問い合わせの際にご相談いただければ、最適なページ数、紙のサイズ、発行部数、制作方法をご提案させていただきます。

当社は社内報の誌面を通してお客様のその先のお客様に魅力を伝えることができて初めて役に立つのだと考えて取り組んできました。社内報を読んでもらうにはどうしたらいいか?読者の皆様にお客様の魅力を伝えるにはどうしたらいいか?そんなことを考えながら20年ほど社内報製作を続けています。

社内報のことならなんでもご相談ください!

デザインができなくても手書きのレイアウト図を描いていただければOK!

デザイン制作ができなくてもOKです!

紙に手書きで「代表インタビュー」がここで〜「社員紹介」がここで〜
と描いていただければ、当社のデザイナーが皆様の思いをカタチにいたします。

お客様から頂く手書きレイアウトの例

皆様には写真と原稿をお送りいただくだけOK!

皆様には使用する写真、インタビューやアンケートで使用した原稿等をお送りいただくだけでおしゃれな社内報のデザインが完成いたします。

当社では無料でご相談、お見積りを受け付けています。また、現在の社内報を見せていただければご相談も円滑により的確なアドバイスをさせていただきます。お気軽にご連絡、お問い合わせください。

 

お問い合わせページへのリンク
この記事を書いた人
伊藤 慎一

1969年、愛知県名古屋市出身。有限会社ゴルゴオフィス 営業部長。

2000年「有限会社ゴルゴオフィス」を現代表と立ち上げ、20年以上デザイン製作に携わる。

2018年 紙の社内報制作専門サイト「社内報製作・相談ドットコム」をオープン。
社内報作りの相談窓口として年間100件ほどの社内報、広報誌などのデザイン製作から印刷までを担当。出版物や販促物のデザイン製作の経験を活かし、社内報担当者の方々が少しでも負担を軽減できるよう取り組んでいる。全国の小学校・中学校・高校のPTA広報誌制作をサポートする「PTA広報誌アドバイザー」としても活動中。
趣味はカメラ。お客様との打ち合わせに行く度に何気ない風景の写真が増えている。

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