パワーポイントで社内報をデザインしてはいけない4つの理由

デザインについて

社内報を作るときに

とりあえずパワーポイントで社内報を作ろう

と考えていませんか?

確かに、パワーポイントは社内でよく使われるソフトで、手軽にデザインができるように思えます。
しかし、実際に社内報をパワーポイントで作ると、多くの問題が発生し、結果的に「見づらい」「統一感がない」「作るのが大変」といった状況に陥りがちです。

そもそも、パワーポイントはスライドを作るツールであって、社内報をデザインするツールではありません!

ここでは、パワーポイントで社内報をデザインしてはいけない5つの理由を解説します。

【パワーポイントで社内報をデザインしてはいけない理由1】レイアウトが崩れやすい

パワーポイントは本来、プレゼンテーション用のツールでありページ単位のデザインには向いていません。
そのため、テキストや画像の配置がスライドごとにズレてしまうことがよくあります。

また、ページごとに微妙に違う余白が生まれてしまい、統一感のない仕上がりになってしまいます。これは、社内報としてのクオリティを大きく損ねる原因になります。

【パワーポイントで社内報をデザインしてはいけない理由2】印刷できないデータになりやすい

パワーポイントは基本的に画面表示向けに設計されており、印刷用の高解像度データを作るのが難しいです。

  • 画像がぼやける
  • 色が意図しない仕上がりになる
  • トンボや裁ち落とし(印刷時の余白調整)ができない
  • ファイルが重すぎて印刷できない

といった問題が発生します。「せっかくデザインしたのに印刷できない!」という事態になったら、本末転倒ですよね。社内報を印刷して配布するなら、IllustratorやInDesignなどのDTPソフトを使うのがベストです。

【パワーポイントで社内報をデザインしてはいけない理由3】フォントの問題が発生しやすい

社内のPCごとにインストールされているフォントが違うと、開いたときにレイアウトが崩れる可能性があります。

  • 特定のフォントが別のフォントに置き換わる
  • 文字の間隔が変わる
  • 文章が途中で途切れる

といった問題が起こり、せっかく作った社内報のデザインが崩れてしまうことがあります。

【パワーポイントで社内報をデザインしてはいけない理由4】社内報の目的を達成できる?

パワーポイントで作ればお金はかかりません。でも、それで社内報の目的は達成できるでしょうか?

社内報の目的は企業によってさまざまですが、

「社員に読んでもらいたい」
「社員の家族にも読んでもらいたい」
といった目標があるはずです。

もし、デザインがダサく読みにくかったら?
もし、社員が「こんなの家族に見せたくない」と思ってしまったら?

社内報は単なる社内向けの資料ではなく、企業のブランディングにも関わる重要なツールです。本当に目的を達成したいなら、プロに依頼するのも一つの選択肢ではないでしょうか?

パワーポイントはプレゼン資料には向いていますが、社内報のデザインには向いていません。もし社内報をしっかり作りたいなら、以下のような方法を検討しましょう。

  • DTPソフト(Illustrator、InDesign)を使う
  • 無料のデザインツールを使う
  • プロのデザイナーに依頼する

「とりあえずパワーポイントで…」ではなく、「どうすれば良い社内報が作れるか?」を考えて、より効果的な手段を選びましょう!

この記事を書いた人
伊藤 慎一

1969年、愛知県名古屋市出身。有限会社ゴルゴオフィス 営業部長。

2000年「有限会社ゴルゴオフィス」を現代表と立ち上げ、20年以上デザイン製作に携わる。

2018年 紙の社内報制作専門サイト「社内報製作・相談ドットコム」をオープン。
社内報作りの相談窓口として年間100件ほどの社内報、広報誌などのデザイン製作から印刷までを担当。出版物や販促物のデザイン製作の経験を活かし、社内報担当者の方々が少しでも負担を軽減できるよう取り組んでいる。全国の小学校・中学校・高校のPTA広報誌制作をサポートする「PTA広報誌アドバイザー」としても活動中。
趣味はカメラ。お客様との打ち合わせに行く度に何気ない風景の写真が増えている。

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